「じりりりり!」
と騒々しくも僕の枕元から朝を告げる合図が鳴る。
「仕事の準備をしないと…」
重苦しい気持ちが僕の体を鉛のように重くする。
「いや待て、今日は日曜日ではないか!」
その瞬間僕の体は羽根のように軽くなり、布団から飛び起きる。
私は台所へと一目散に駆け込む。部屋中に立ち込めるはコーヒーの香り。
リビングに移動し、円盤に針を落とす。優雅なメロディー。
どさっとソファーに腰を下ろす。1週間の疲れを癒す最高の瞬間だ。
この優雅な時間を手にするため、明日から慌ただしい毎日が始まる。
教務主任 野口